かつて船運の物資集散地であった高砂港。加古川河口右岸に位置し、建設資材の集積年貢米の集散、及び製塩業の発達により、海上交通が繁栄しました。昭和38年、二見港・別府港・別府西港・高砂港・伊保港・曽根港と統合し、東播磨港となりました。
 東播磨港は、港湾区域約3766ヘクタールを有し、陸域は約14キロメートル、明石・播磨町・加古川市・高砂市、にわたり、播磨工業地帯の中枢港湾として、現在も重要な役割を果たしております。
 また、下記グラフが示すように、東播磨港は兵庫県内では神戸港に次いで2番目の外・内貿貨物量があり、播磨工業地域の中核をなす、重要港湾として指定されております。
 弊社が港湾事業で取り扱っている外・内貿貨物量は、東播磨港の中でおよそ8%を担っています。
 現在、弊社では大手化学工場にて使用する原料資源(石炭、原塩)を中継地から内航船にて輸送しています。
 オーダーにより、中継地(姫路・広島・山口)に配船し、高砂港に戻ってきます。
 海上輸送は、石炭・原塩のような資源などの重量物を大量に輸送する手段として、コスト的にも最適です。また、資源の多くは諸外国より輸入しています、大量・長距離物流の点からも、日本の輸送手段として海上輸送は要ともいえます。
 弊社では高砂港より姫路(広畑)・広島(三ツ子島)・山口(沖の山)と3つの中継地を往復しております。地図をご覧の通り、瀬戸内海を端から端へ東西を横切るように航路をとっております。
 瀬戸内海は漁業が盛んです。その他にも客船や貨物船などの往来が頻繁な海域で、慎重な航行が必要です。また地図の★チェックがついている箇所は狭水道と呼ばれ、小さな島々が混在し、可航幅が狭い上に屈曲して、しかも潮流が早いなど、船にとって厳しい条件が重なる海域です。

狭水道ポイント ★葛島 ★宮窪 ★音戸瀬戸
 弊社では専用船を用いておりますので、得意先からのオーダーを受け、配船から港湾荷役まで一手に引き受けております。
 大盛丸は高砂港より最も遠い山口(沖の山)まで積み荷のない時は18時間、積み荷がある時は20時間程度で到着します。
4人1組で操船し、長時間の航海は3時間の交替で当直しています。
 大盛丸は1回の航行で1550tの原料資源を輸送する事ができます。
坂口船長にインタビュー
Q 航海中もっとも気を遣う事は何ですか?
 航海中に一番気を遣うのはやはり天候ですね。特に霧、5月〜7月が特に多い時期で、無風のため霧が晴れてくれない事が多いんです。 また、狭水道の航行も気を遣いますね。
 狭水道を避けて航行しないのですか?
 もちろん、安全第一ですから、天候や海の状態によっては避ける事もありますが、現在私達が選んでいる航路は最短のルートです。迅速な輸送を心掛けていますので、安全が確保できる時は通ります。なにより、狭水道を通る事は船長としての経験を積む事が出来るので、避けてばかりはいられません。
 勤務体系は
 ひと月の内20日間は海の上ですね、後の10日は陸の上です。やはり、食事は家庭の味が恋しくなりますね。乗船する時は、特に煮物などをたくさん持込みます。
 ありがとうございました。
 着桟した船からの荷役作業は、大型クレーン(ジブクレーン)やアンローダーといった港湾荷役機械を使用して行います。
 港湾荷役作業には高所作業もありますので、常に高い安全意識を持って取組んでいます。
 船は長時間かけて航行していますので、入港の時間は様々です。24時間体制で受入準備をしています。
 大型クレーンは可動範囲の熟知やバケットの重量による遠心力の制御など、1人で操作できるようになるまでは多くの経験を積まねばなりません。
また、大型クレーン操縦者と船底に残った資源をかき集める作業をするショベル操縦者、二人一組の連携した作業なので、非常に高度な技術を要します。
 大型クレーンの操作は操作室から行ないます。非常に集中力を要する作業なので、一定時間で交替しながら行なっております。
 石炭を荷役する時に使用するアンローダーです。大型クレーンとは違い、たくさんのバケットがチェーンにより回転し、連続してすくっていきます。
 写真はアンローダーとショベルが連携している様子です。やはり船底の壁際や隅にたまった原料資源はショベルの手助け無しではすくいきれません。
 他にもクレーン・ショベルの操作者は、積み荷の中に異物の混入がないか、注意深く作業しております。
大型クレーン同様交替で行ないます。
 港湾荷役に関しては、高砂港以外にも、大手硝子工場内に着桟する船の荷役作業も行なっています。
積み荷はカレットといって、使用済みのガラスびんを砕いたものです。このカレットは炉で溶解し、また新たなビンとして再利用されます。
 カレットは白と茶色と込の3種類あるので、3つが混ざり合わないように、船底でのショベル操作も正確さと丁寧さが必要です。
また、カレットはガラス片ですので、周囲に飛散したカレットを清掃しながら作業を行なっています。
 カレット荷役作業は、大型クレーンですくったカレットを直接トラックに積み込むので、クレーン作業者はよりテクニカルな操作が必要となってきます。通常はストックヤードと呼ばれる一時集積場に荷下ろしします。
 クレーンも高砂港に設置されているものとカレットをすくうクレーンとでは、操作方法が全く違います。
 遠心力の影響を受けやすいカレットのクレーンは、見ているだけでも操作の難しさを感じる事ができます。特に風の強い日などは細心の注意を払わなければなりません。
   弊社は安全を第一に考えています。 クレーン作業は集中力が必要なので、一人だけで作業せず、時間を決め、常に交代しながら行うようにしております。 
 安全保護具着用、現場ルールの遵守、5Sの徹底等、日々、安全教育の実施に力を入れております。
 また、港湾荷役設備の日々のメンテナンスも怠っていません。日々のグリスアップ・トン数管理によるワイヤーの取替えなど、安全には細心の注意を心がけております。
 今後も安全で確実かつ迅速な荷役作業を行ってまいります。